ぴろしです。
暑い日が続いております。
私も夏バテ寸前です。
夏バテ対策には栄養をとることが一番。
何かスタミナのつくものを食べないといけませんね。
日本の夏で精のつく食べ物と言えばこれしかありませんね。
そう、『うなぎ』です。
ここでみなさまに“土用の丑の日”のお話を。
時は江戸時代。うなぎは当時から鰻の蒲焼として人々に食されてはいたのですが、うなぎの旬が秋から冬にかけてだからか、それとも蒲焼の味がこってりしすぎているためか、いずれにせよ夏場にはほとんど売れませんでした。
江戸の町の鰻屋は困り果てておりました。
「てやんでぇ、このままじゃあ夏が越せねぇ、ちくしょうめ…」
途方にくれていた鰻屋の店主。ある日常連さんがやってきて店主の愚痴を聞くなり、
「こんなうめぇもんが食えなくなるってぇのは、こちとら気が滅入っちまうなぁ…。」
「旦那、ここはあの有名な平賀源内先生に相談してみるってぇのはどうだい?」
江戸随一の蘭学者平賀源内。彼はいわゆる天才で、エレキテルの復元の他、医学の修得や鉱山開発、さらには油絵や浄瑠璃の台本を書くなど、多種多様の才能を江戸の町で発揮しておりました。
鰻屋は早速平賀源内を訪ね、どうにかして夏に鰻の蒲焼が売れないものかを相談しました。
話を聞いた平賀源内は、すぐに良いアイディアを思いつきました。
「店主よ、今日は土用の丑の日だったね。ってことは“う”のつくものを食べると縁起が良いってことにしちまおうじゃないか。」
鰻屋は、
「先生、そいつぁ名案だ!そういやうなぎは精のつく食い物だって昔から言われてるしな。良く考えたら夏にぴったりじゃねぇか。善は急げだ、まずは看板をつくらねぇと!!」
鰻屋は早速店の前にでかでかと、
『本日は土用の丑の日、“う”なぎ食うべし』と書いた看板を飾りました。
店の前を通った江戸の人達はその看板を見るなり、
「おいおいおい、ありゃ何なんだい?今日は土用の丑でうなぎだって?」
「おい鰻屋、こいつぁ一体どういうことなんだ?」
すると鰻屋は、
「へい、こいつぁかの有名な平賀源内先生に考えてもらってつくった看板でございやす。」
「土用の丑の日に“う”のつくものを食べようじゃねぇかってことでして、夏は暑くてみんな疲れちゃうでしょ。そんな時にゃあ頭に“う”がついて精がつくもの、そう、うなぎを食べればみんな元気になっちまうってことでさぁ。」
それを聞いた江戸っ子たちは、
「へぇ、そいつぁ粋だねぇ!」
気がついたら鰻屋は大行列の大繁盛。
噂は広がり、他の鰻屋でも土用の丑の日の看板が飾られ、
『土用の丑の日には鰻の蒲焼』が定着していったとのことです。
ということで食べてまいりました。
土曜のランチで。
海鮮丼を・・・。
私は絶対にうなぎを食べたかったのですが、
一緒に行ったE君が海鮮丼を食べたいと言い張った結果・・・
じゃんけんで負けて海鮮丼となりました・・・。
でも、おいしかったです。
から揚げも、おいしかったです。
夏休みには本当ににうなぎを食べに行きたいと思っています。
★Dr.ピロシが教える今週の印刷用語★
今週の印刷用語は・・・『作字』じゃ。
作字とは印刷で必要な字がない場合にパソコンなどで新しく字を作ることじゃ。主に作るのは漢字じゃの。漢和辞典には5万以上の漢字が存在し、パソコンの中にない文字が数多く存在するんじゃよ。ちなみに昔はすでにある活字の一部分を合成したり削ったりして新しい活字を作成しておったのじゃな。